レンズの基礎知識

フォーサーズシステム規格(以下、フォーサーズ規格と呼ぶ)は、デジタル時代に対応した製品のバリエー ションを豊富にし、ユーザーに安心感のある映像関連製品を提供するために、デジタルカメラ用のレンズ交 換システムを提案し、その仕様を標準化するものである。 4/3型の撮像素子を想定した電子撮像系の記録画素エリアの基準対角長を規定し、それに相応しい撮影レ ンズのイメージサークル、およびレンズとボディ間のインターフェースについて規格化する。これによって、 メーカー、機種に関わらず、カメラ本体と交換式レンズの互換性を確保することが可能となる。 以下に、この規格の背景と概要および特徴を説明する。

近年のデジタル化の進展により135フィルム用一眼レフシステムにも、撮像素子を使用した電子撮像系が搭載されてきている。しかしながら、既存の135フィルムカメラ用交換レンズは、電子撮像系に最適な光学設計とはなっていなかった。 このような状況に鑑み、デジタル時代のレンズ交換式のカメラに最適な撮像系のフォーマットおよび撮像素子と、それに対応する交換レンズ仕様を提案するものである。

Page Top

フォーサーズ規格は、以下のような狙いで、開発されたものである。
(1)今後のデジタル時代に相応しい、高画質化と小型化を達成できる撮像系フォーマットを提案し、ユーザーの便宜を高める。
(2)より多くのカメラ本体と多くの交換レンズを相互接続可能とするインターフェース仕様を提案し、ユーザーの便宜を高めるとともに業界の発展に寄与する。
(3)135フィルムカメラ以上の画質追求に加え、小型化による機動性を追及する。
(4)システムの拡張性は制限しない。
Page Top

(1)デジタル時代のプロユースに相応しい撮像フォーマットとして、135(36×24)の半分である対角長 21.63mmを基準として記録画素エリア(撮像素子上の画面サイズ)を規定する。これを基に、交換レンズのイメージサークルを規定する。135フィルムカメラ用レンズと同一の対角画角を得るのに必要な 焦点距離が1/2となる。 また、撮像素子の満たすべき光学的特性として斜入射特性を規定する。
(2)Any Lens Any Body。(1.レンズ交換、2.フォーカス、露出制御等の機能保証。)
様々なユーザーの要求に応えるために、メーカー、機種に関わらず、カメラ本体と交換式レンズの互換性を確保する。

Page Top

■撮像系フォーマット: ・記録画素エリア等の規定 ・基準対角長は21.63とする(フィルム135フォーマットの1/2)
■フォーサーズ撮像素子: 撮像素子のフォーマットと斜入射特性の規定

■マウント形式:バヨネットマウント式(3本爪)(装着角70°、回転防止ストッパ付き)
■ロック機構:レンズマウント面にロック溝 装着完了でボディ側可動ロックピン係合
■電気接点形式:レンズ側:固定接点、ボディ側:可動接点(接点数:9)
Page Top

■レンズ装着時、一括通信による各種レンズ情報入力
■ベンダーID情報による認証方式

■カメラボディ内、レンズ内に各々マイコン(CPU)を設ける
■レンズ内CPUは、ボディ内CPUからの信号、またはユーザーのレンズ操作に応じて、レンズ内に設けられたアクチュエーターを駆動する
■レンズへの電源はボディ側から供給する

レンズの着脱を検出して、ボディ内CPUが電源制御や定期的な通信を開始する。
この通信により、ボディ側CPUは、レンズ情報を取得し、その特性に応じたレンズ制御を行う。
Page Top