|
●高性能を支える製造技術
(1)光学ガラス:超精密研磨加工技術
| 高性能レンズを作りあげるために、光学ガラスは想像を絶するような高精度・高品質のものが要求されます。例えば、ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8 に使用されている前玉レンズは、長時間の研磨工程を経て、ミクロンレベルの超精密加工で作られています。その「加工精度」は、「東京ドームの広さに髪の毛1本の凹凸」も許さないほどのレベルです。フォーサーズシステムは、コンピュータを駆使した最先端の設計技術と、職人芸ともいえる光学ガラスの高精度研磨加工技術との融合によって実現されたのです。 |
|
 |
(2)非球面レンズ:カメラ用レンズでは最大級(レンズ径φ50mm超)の両面非球面凹レンズの量産化に成功。
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0 では、超広角レンズ特有のディストーションを両面非球面凹レンズによってほぼ完璧に補正することに成功しています。大口径凹レンズを非球面化する場合、その形状特性として、・ワレやすい、・面精度の確保が非常に困難、という2つの問題点がありました。そこで以下の技術を独自に確立することによって量産化体制を実現いたしました。
|
1)専用成形機の開発
大口径レンズの成形には、金型とガラスの加熱〜徐冷に多くの時間を要します。冷却収縮によるワレを防止するために、強力な加熱・徐冷機能を備えた独自の成形機を製作し、600℃以上にもなる高温度の金型を±1℃という高精度で制御しています。
|
2)専用測定機を開発
大口径、大接触角度に対応する、世界最高クラスの測定精度を備えた両面非球面レンズ用の偏心・面精度評価機を独自開発しました。
|
3)職人技の超高精度金型製造技術
高精度非球面レンズの生産では、金型の加工精度が生命線です。
ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0に採用している両面非球面凹レンズは、従来の4倍以上の面積を持つため、金型の精度を確保することが非常に困難でした。この部分については、熟練職人による金型研磨の「磨き技」によって業界最高レベルの金型に仕上げ、金型精度の問題を解決しています。 |
|
 |
(3)特殊低分散レンズ
青から赤に至る波長域で、屈折率の変化が一般的な光学ガラスに比べてとても少ないレンズのことです。色にじみやコントラスト低下の原因となる色収差(光の分散が原因で生じる収差/色によって焦点位置がずれる現象)を抑えて描写性能を高めることができます。
(呼称:シグマ=SLDガラス パナソニック/オリンパス=EDレンズ)
また、SLDガラスやEDレンズの光学特性を大幅に向上させ、より蛍石に近い色分散特性を有したレンズをELDガラス、若しくはスーパーEDレンズと呼んでいます。EDレンズやスーパーEDレンズ(もしくはSLDガラスやELDガラス)を適切に採用することで、色収差の最適な補正が可能となります。フォーサーズシステムでは、望遠系のレンズや超広角系レンズを中心にこれら特殊低分散レンズを幅広く採用し、シャープでコントラストの高い描写性能を実現しています。 |